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  • 東範彦

11/1 小児のコロナワクチンの現状

更新日:2022年12月6日


こんにちは。

今日から11月ですね。


東京はまだ暖かかったですが、名張は少し寒く感じます(^^;)

風邪と喘息が多いので注意してくださいね!


さて、コロナのワクチンが生後6か月から4歳までのこどもに対しても始まりました。

当院ではこどもへのコロナワクチンの接種は行っていませんが、接種を迷われている方が多いと思います。


そこで、こどものコロナワクチンの現状についてまとめておきます。


まず、現時点での接種率です。

5-11歳では19.1%と低くなっています。

おそらく、こどもでは重症化しにくい事が親の中で肌感覚として分かっていることと、すでに感染したため予防接種をする意味がないと考えられていることが大きいと思います。

医師の中では、感染後も予防接種を推奨する医師がいますが、私個人的にはそうは考えていません。


予防接種の効果ですが、当初言われていたほど感染予防効果がないことは明らかです。

予防接種を勧める方は、重症化予防効果に重点を当てて推奨しています。

海外の論文ですが、入院予防効果と言うのが出ています。

5-11歳では68%の入院予防効果です。

ただ、これは感染した人のなかで入院率をワクチン接種の有無で評価したわけではありません。

アメリカの医療機関にある一定期間入院した人の中で、コロナで入院となった方がワクチン接種の有無でどれくらい異なるのかを比較しています。


少し難しいですが、ある一定期間の中で、

「コロナで入院した人」÷「コロナを含めた病気で入院した人」での計算です。

これが、ワクチン接種群では7%で、ワクチン未接種群では19%だったので、ワクチン接種した人の方が入院率が低いと結論つけられています。


しかし、これは納得しにくいです。

本来は、「コロナで入院した人」÷「コロナに罹患した人」の差を見るべきなのです。


同じ論文で大切なのは、むしろこちらです。

コロナで入院した人が、どれだけの割合で集中治療室に入院しているのかを表しています。

「コロナで集中治療室に入った人数」÷「コロナで入院した人数」です。


コロナで集中治療室に入った割合は、ワクチン未接種群では23%、ワクチン接種群では

28%です。

あまり差がありません。


そして、現時点で厚生労働省が出しているワクチンの副反応です。

5-11歳では副反応報告は88件あります。

このうち、重症度が「重い」と判断されたのは17例です。

アナフィラキシーが多いですが、因果関係は評価不能となっているものの、接種翌日に心筋炎で亡くなった方も一人います。


ワクチンの正確な情報はなかなか手に入りません。

少しでも参考にして頂ければと思います。

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