​食物アレルギー

日本において食物アレルギーを持つ子供​は増加傾向となっています。

3歳までに食物アレルギーと医師に診断されたことのある子供は16.5%もいます。

3歳時点で医師の指示により何らかの食物を除去しているものは9.7%であり、

そのうち1品目除去が53.9%、2品目が21.1%、3品目が10.5%、それ以上は14.5%でした。

学童期になっても食物アレルギーを持つ児童は4.6%もいます。

​食物アレルギーの原因食物の年齢別の頻度は以下のようになっています。

​特に重症化しやすい低年齢の児では、鶏卵、牛乳、小麦が多いという結果になっています。

食物アレルギーの診断ですが、一番信頼性が高いのは経口食物負荷試験です。

医療機関で実際に食べて頂き症状が出るかどうかを見ていく検査です。

当院でも行っています。

経口食物負荷試験以外では、実際に食物を摂取して明らかにアナフィラキシーや蕁麻疹が出た既往と、血液検査を組み合わせて行います。

血液検査の方法は数多くありますが、最も信頼できるのはImmunoCAP法という検査方法です。

1か月のうち保険で測定できるのは13項目のみですが、その値によってどれくらいの確率で症状が出るかが分かっているのはImmunoCAP法のみです。

View39やMAST36といって、たくさんの項目を一度に調べられる方法もあるのですが、これらはスクリーニングとしては有用ですが、実際にどれくらいの確率で症状が出るかは分かっていません。

ImmunoCAP法では、以下のプロバビリティーカーブを参考にしてアレルギー症状が出現する可能性を見ていきます。

経口食物負荷試験を行った際に、各アレルゲンのIgE抗体価(イムノキャプ法)とアレルギー症状が出る確率をグラフに表したものです。

例えば、牛乳のIgEが3UA/mLの場合、1歳未満では約90%、1歳では約50%、2歳以上では約30%の確率でアレルギー症状が出ることを表しています。

 

  • ω-5グリアジンとは、小麦に含まれるグルテンというタンパク質を構成する分子の一つで、即時型アナフィラキシーや運動誘発アナフィラキシーの原因となります

  • ​Arah2とは、ピーナッツのタンパク質を構成する分子の一つで、ピーナッツのアレルギーの約9割はArah2が原因となっています。

​全卵、小麦、牛乳、大豆の食品換算表 *あくまで目安です