​発熱

1歳未満の赤ちゃんでは37.5℃未満、それ以上のお子さまでは37℃未満を平熱と考えます。個人差もあります。

赤ちゃんは体温調節が苦手なので、服を着させすぎで熱が出ることがあります。元気な場合は少し薄着にして様子を見てみてください。それでも熱が続くなら発熱していると判断してください。不機嫌な場合や、ミルクの飲みが減っている場合には注意が必要です。

 

発熱しているときは普段よりも脱水を起こしやすいため、水分摂取を心がけてください。

また、脇の下や腿の付け根など、血管が皮膚の近くを通っている場所を冷やすと効果的に冷やせますです。冷たすぎないように、保冷剤をガーゼなどでくるんで冷やしてあげてください。

熱さましをおでこに貼っても効果は少ないと考えられています。

3か月未満の赤ちゃんの発熱、何日も続く発熱、たった一日でもぐったりしている場合は早めの受診をお願いします。

必要があれば高次医療機関を紹介させて頂くことがあります。

​抗菌薬(抗生剤)の適正使用について

子どもの病気の中でも一番多いのが風邪です。

これまで「風邪をひいたら念のため抗生剤」の合言葉のもとに抗生剤が多く処方されてきました。

しかし、抗菌薬(抗生剤)は細菌感染症に対する薬であり、ウイルスの感染症には効果がありません

実は、風邪の原因は9割がウイルスによるものです。しかし、ウイルスには抗菌薬が効きません。それだけでなく、耐性菌(抗菌薬が効かない細菌)を増やしたり、下痢を悪化させたりします。腸内細菌を乱して、アレルギーなど別の病気を誘発するという考えもあります。

しかし、溶連菌感染症・マイコプラズマ感染症・中耳炎・膀胱炎など、抗菌薬を要する病気もありますので、処方する場合にはしっかりご説明いたします。適切な抗菌薬治療をうけましょう。

​喘鳴 (ぜんめい)

いわゆる「ゼーゼー」することです。喘鳴は、吸うときにゼーゼーするのか、吐くときにゼーゼーするのか、両方でゼーゼーするのかで、どのあたりに原因がある喘鳴なのか大体判断できます。外から聞こえる喘鳴もあれば、聴診器で聞かないと分からない喘鳴もあります。乳幼児は気道がまだ狭いので、成長するまでは喘鳴を起こしやすい性質があります。

鼻づまり、クループ、気管支炎、肺炎、気管支喘息、RSウイルスによる細気管支炎などが原因として多く、中にはおもちゃなど異物の誤嚥による喘鳴もあります。

明らかに苦しそうな呼吸であれば、早めの処置が必要となりますので、医師、看護師にお声掛けください。

​感染性胃腸炎

大きく分けて、細菌によるもの、ウイルスによるものがあります。概ね、嘔吐、下痢を伴います。細菌性の場合には、持続する高熱や血便を伴うことがあります。

多くの胃腸炎はウイルス性で、嘔吐や下痢を来します。根本的な治療はなく、脱水の予防が中心の対症療法となります。1時間くらい嘔吐が治まっていれば、少量から水分摂取を開始し、徐々に増やしていきましょう。水分補給は、適切な水・電解質・糖を含む経口補水液が適しています。

下痢止めは使用してはいけません。

家族がうつらないためにも、手洗いの徹底、次亜塩素酸消毒剤などによる消毒を心がけてください。

​おねしょ (夜尿症)

「おねしょは、成長すれば治るもの」という考えがあります。確かにその通りですが、実は1%弱の方は成人まで夜尿症が持続することが分かっています。夜尿症が続くお子さまは自分に自信がなくなり、また夜尿症が改善したお子さまでは自尊心が回復したという報告があります。原因は、親の育て方やお子さまの性格のせいではありません。尿意で目をさますことが出来ない、膀胱が小さい、夜間作られる尿量が多いなど、いくつかの原因が重なって発生します。

生活指導や夜尿日誌、内服治療やアラーム療法などの介入により、自然経過に比べて治癒率を2-3倍高めることができ、治るまでの期間が短くなるといわれています。

治ったお子さまたちは、自信に満ちた笑顔を見せてくれます。

決して恥ずかしいことではありませんので、まずはご相談ください。

​便秘症

お子さまの便秘は、決して少なくありません。便秘を放っておくと便が更にかたくなるため、排便時に肛門が痛くなります。痛みを覚えたお子さまは排便することを怖がり、さらに便秘が悪化します。

排便が週に3回より少なかったり、5日以上出ない日が続けば便秘です。離乳食開始の頃、トイレトレーニングの頃、小学校入学の頃に便秘症が始まりやすいといわれています。

体をよく動かすこと、水分をこまめにとり脱水を防ぐこと、食物繊維をしっかり摂取することなどが便秘解消に有効です。食物繊維は、野菜・海藻・芋類・豆類に多く含まれています。

生活習慣の改善や食事療法で改善しない場合、お薬で治療を行います。小さなお子さまに使用できるお薬もありますので、医師にご相談下さい。

​出席停止が必要になる感染症

感染の流行拡大予防のため学校保健法により出席停止が定められている感染症があります。

インフルエンザ
潜伏期間  : 1~2日間
登校登園基準: 

■小学生以上 発症したあと5日経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで
■幼稚園、保育園 発症したあと5日経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで

百日咳
潜伏期間  : 6~15日間
登校登園基準: 特有の咳がなくなるまで、または、5日間の適正な抗菌薬治療が終わるまで

麻疹(はしか)
潜伏期間  : 10~12日間
登校登園基準: 発疹に伴う発熱が、解熱した後3日を経過するまで

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
潜伏期間  : 14~24日間
登校登園基準: 耳下腺、顎下腺、舌下腺が腫れた後5日を経過し、かつ全身状態が良くなるまで

風疹
潜伏期間  : 14~21日間
登校登園基準: 発疹がなくなるまで

水痘(みずぼうそう)
潜伏期間  : 11~20日間
登校登園基準: すべての発疹がかさぶたになるまで

咽頭結膜熱(アデノウイルス感染症)
潜伏期間  : 5~6日間
登校登園基準: 主な症状が消失した後2日を経過するまで

結核
潜伏期間  : さまざま
登校登園基準: 伝染のおそれがないと認められるまで