こんにちは!
オミクロン株がすごい勢いで増えていますね(^^;)
ただ、オミクロン株は科学的に重症化しにくいことが昨年11月の時点ですでに分かっています。
新型コロナウイルスのアルファ株、ベータ株、デルタ株は細胞内のACE2受容体に結合して感染が成立します。
感染が成立するという意味は、ウイルスが細胞内に取り込まれてウイルスが増殖して症状が出ることを言います。
PCRで陽性になったとしても、それはただウイルスが付着しているだけであり感染が成立しているわけではりません。
例えばチーズを食べた後にカビの検査をして陽性になったからといってカビに感染しているわけではないのと同じことです。
で、これまでの新型コロナウイルスはACE2受容体に結合して感染が成立するわけですが、ACE2受容体は粘膜組織の血管内に存在します。
そのため歯周病などで粘膜が損傷していると感染しやすくなります。
そして、ACE2受容体に新型コロナウイルスが感染すると血管内にスパイク蛋白を大量に生産して血管にダメージを与えて血栓症が出ます。
そのことにより肺の血管に血栓が集積して肺炎になったり、心筋炎になったりまします。
ただ、今回のオミクロン株はACE2受容体に結合して感染するわけではないことが分かっています。
どこに結合するのかと言えば、アミノペプチダーゼN(APN)という喉や鼻の粘膜に存在する受容体です。
血管内に入り込むことはほとんどありません。
そのため症状としては鼻汁や咽頭通です。
つまり風邪症状です。
疫学的に重症化しない(純粋に重症者数が少ない)だけではなく、科学的に重症化しないことが判明しているわけです。
アメリカやイギリスを始めオミクロン株がいくら流行しても経済を止めないわけです。
日本でもオミクロン株ではほとんど重症化していないにもかかわらず、経済を止める政策に再び舵を切ろうとしているのが困りますね。
ところで、先日に日本小児集中治療連絡協議会と日本小児科学会が共同で小児の重症患者を報告しました。
新型コロナウイルスが日本で確認されてから2021年1月16日までの小児の重症・中等症患者数は51人。
もちろん基礎疾患がある方も含まれます。
年齢の内訳は以下の通りです。
12歳以下は39人です。
そして、治療の内訳は以下の通りです。
気管挿管やECMOをしているのは18人程度です。
どうでしょう?
確かに重症者はいますが、比較的少ないと思います。
学校生活に支障を来すほどの行動制限を行ったり、12歳以下にワクチンを接種する根拠にはならないと考えます。
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