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東範彦

6/8 食べて治す??

更新日:2021年7月6日

こんにちは!

昨日と今日はすごく暑いですね。


名張市では30℃を超えたと聞きました。

こまめな水分摂取をこころがけましょうね!


最近外来で多くお話されるのが、

「食べて治す治療をしたいんです。」

ということです。


ちょっと誤解・・というか混乱が多いのですが、こうやっておっしゃる方には2つのパターンがあります。


一つ目は、すでにある特定の食品に対してアナフィラキシー症状が出ている方。

このような方に行うのは「経口免疫療法」言う治療法です。

方法は施設によって様々ですが、ある程度アレルギー症状が出るのは許容して、目標量まで摂取量を増量し、その摂取量を1-2年間毎日食べ続けます。

体調が悪い日や、摂取後に運動を行うことによりアナフィラキシーが生じる可能性があります。

また、数日間でも摂取を中止するとそれまで毎日摂取していたのが無駄になり、最初からやり直しになることがあります。

経口免疫療法を行っている方は常にアナフィラキシーが出る可能性がありますし、一旦開始すると絶対に続けないと意味がなくなる・・という覚悟も必要な治療法なんです。

日本アレルギー学会では2021年の時点でも、「研究段階の治療法である」と明言しています。

だから、この経口免疫療法を行うに当たっては十分な準備や対策が必要になります。


もう一つのパターンは、これまで摂取したことがないけれど早めに摂取したいという希望の方です。

特に乳児期に肌荒れがひどくて、アレルギーの検査を行ったら卵や小麦の数値が高くて除去しているという方です。

このような方はアレルギー症状が出るかどうかは食べてみないと分かりません。

そのため、病院もしくは自宅で少量から試してみて安全に摂取できる量を決めた上で少量づつ増量していきます。

この方法は経口免疫療法ではなく、「リスクが高い方が安全に食べられる事を目指す栄養指導」となります。

確認された量を摂取するのであれば、アナフィラキシーが出る可能性は低いですし、毎日摂取しなければということもありません。


この二つが混じって、一括りになって「食べて治す」という表現になっている事があります。

医者でも混乱して使っている事があります。


受診時に詳しく話しますので、希望があればお伝えくださいね(*^^*)




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