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4/4 2種類の保湿剤?

東範彦


こんにちは!

本格的に新年度が始まりましたね!


新しい会社や学校、幼稚園、学年やクラスの違いなど、最初は大変だと思いますが楽しんで下さいね!


僕が勤めている大学病院では、なんと現役のお笑い芸人が初期研修医として入ったみたいです。

かなり不安・・ですが、研修医や学生を含め沢山の若い人と仕事ができるのが大学病院の良いところかなと思います。


花粉ですが現在はヒノキが多いようです。

3月中旬のスギ花粉が大量に飛散していた時ほどではありませんが、まだまだ花粉症の症状を訴える方が多くいらっしゃいます。

お困りでしたらご相談下さい(*^^*)


花粉症でも肌のトラブルはあります。

冬の乾燥がひどい時ほどではありませんが、肌が悪くなったと訴える方が多くいらっしゃいます。

適切な保湿と、荒れた部位には適切な外用薬が必要です。


で、保湿剤ですが基本的には2種類です。

モイスチャライザーとエモリエントです。

・・うーーん、何それ?って感じですよね(^^;)


モイスチャライザーは角質層に水分を供給するタイプの保湿剤。

女性の方が使用している化粧水はほとんんどがモイスチャライザーです。


一方、エモリエントとは角質層に供給された水分に「ふた」をして水分を逃さない役割があります

女性の方が使用している乳液やクリームが相当します。


おそらく、①化粧水、②美容液、③乳液もしくはクリームとして塗っていますよね。

「肌に水分を与えて、水分を逃がさないようにパックする」

これが保湿の重要なところです。


病院で処方できる保湿剤は、「ヘパリン類似物質」と「ワセリン」です。

ヘパリン類似物質はヒルドイドが代表的で、ワセリンはプロペトや白色ワセリンが相当します。


ヘパリン類似物質はモイスチャライザーとして角質に水分を供給する役割があります。

(*エモリエントの効果もある程度含まれる)

ワセリンはエモリエント効果として、角質の水分を逃さない働きをしています。


ヘパリン類似物質、ワセリン共に、入浴後など角質に水分が多く含まれている状態で使用すると効果があります。

しかし、朝や昼など角質に水分が含まれていない状態では注意が必要です。

角質に水分が含まれていない状態では、当然モイスチャライザータイプの保湿剤(ヘパリン類似物質)は効果的です。


一方、エモリエントタイプの保湿剤はどうでしょうか?

肌が乾燥しているところに、ワセリンを塗ると一見ツヤツヤしていて効果があるように見えますが、肌には水分が含まれてません。

いわゆる、インナードライという状態です。

エモリエントタイプの保湿剤は、土の上にかけるビニールシートに例えられます。

湿った土の上にビニールシートをかぶせると、中の土は湿った状態が続きます。

しかし、土に水分が無い状態(乾いた土)の上にビニールシートをかぶせても中の土は乾燥したままで、決して土に水分が入ることがないことが分かると思います。


乾燥した肌にエモリエントタイプの保湿剤(ワセリン)を外用しても効果が少ない理由です。

海外の論文でも、エモリエントタイプの保湿剤を1日2回外用してもアトピーの改善や予防にはならない事が証明されています。


もしエモリエントタイプの保湿剤(ワセリン)を外用するなら、化粧水などで角質に水分を与えてから外用するか、先にヘパリン類似物質を塗った上で外用すると効果的ですよ!!







 
 
 

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